道路交通センサスとは?
概要
・おおむね5ヵ年に一回実施され、正式名称は「○○年度全国道路・街路交通情勢調査」という。
・最新は平成22年度に実施。
・調査内容は「 OD調査」と「 一般交通量調査」の2種の調査がある。
・ちなみに「センサス」とは国勢調査の意味で、人口に関する国勢調査のほか、「農業センサス」「経済センサス」という調査がある。
OD調査
・「OD」とは起点originと終点destinationの略語で、当該調査では自動車の起終点が調査される。主としてアンケートにより抽出調査され、集計解析段階で自動車登録台数(全数値)に拡大処理される。
・調査起終点と同時に車種・目的が調査されデータベースが構築され、さまざまに解析集計が可能である。
・国交省等の道路整備の際に示される「将来交通量」推計の基礎データとなっている場合が多い。
・ほかに同様の調査では「パーソントリップ(PT)」調査がある。PT調査は人単位の移動を対象としており、その範囲は自動車交通以外の交通手段も網羅している。ただし都市圏単位で実施されるため全国一斉調査ではない。OD調査というと「道路交通センサス」を指す場合がほとんどである。
・なお、当該調査結果は概略やハイライトは国交省ホームページ等で公表されるが、調査結果であるデータベースはネット上には公表されていない。テータ使用(道路計画検討の場合など)の場合は国交省に申請し貸与される。(平成26年4月現在)
一般交通量調査
・道路の各地点・区間の交通量、構造(車線数)、旅行速度等が調査される。
・なにをもって「一般」と称されているかは不明であるがデータの意味するところが一般にもわかりやすいという意味では確かに「一般」である。
・つまりは、ここでの「一般交通量」とは「道路断面を通過した台数」であり、通常用いられる概念と一致する。
・データは国、地方公共団体のホームページに公開されている。
・なお、調査データはほとんどの場合「実測(人手または観測機器)」であるが一部区間は推計値が適用されている。